来栖りん 全写真集感想 (書籍,デジタル)

 来栖りんさんについては以下の公式サイト、公式SNSWikipedia等を参照してください。

kurusurin.jp

www.instagram.com

 

 

 長らく絶版状態にあり、現在もプレ値が付けられている来栖りんさんの1st写真集『16歳のコアクマ』がKindle版としても読めるようになっていたことを確認しました。

 今回はその写真集を読み、これまで来栖りんさんが出版した全ての写真集の感想を書きました。

 

---写真集感想---

 

・16歳のコアクマ(2017年7月28日) [天使かよ!,撮影:NEW163]

https://amzn.asia/d/b01dU5j

2016年9月23日に結成されたアイドルグループ、26時のマスカレイドに所属し芸能活動を始めてから1年未満で撮影、出版された来栖りんさんの記念すべき1st写真集。

(64p,3565円(デジタル:990円))

 

 初々しい学園生活、僕はこれ以上何を望めばいいでしょうか。素晴らしい1st写真集です。これが1stであるべきと思う以外でまとめることのできる感想なんてありえません。半分以上のページが学校のシーンです。残りは制服から着替えてデート。あなたは自分にとって理想の一日を想像することができますか?僕の理想は、どこへ出かけるにも、何を買うにも、誰と過ごすにも当てはまることがありません。それはただこの写真集をじっと眺めていればそれで良いと思える感情こそが理想だからです。この写真集は、学校のシーンで、街のシーンで、何か特殊な可愛げを発見させられるわけでも、豪華な衣装で美しさにうっとりさせられるわけでもありません。りんちゃんがそこにいてくれたらいいなと思わせるためのページしかありません。こういった写真集を見ていると、たとえりんちゃんへどんなにくだらない妄想が起ころうが、きみの存在をただ一方的に肯定している気持ちで胸がいっぱいになります。ある被写体に対してここまで好きという気持ちを抱かせてくれたのはあなたが初めてかもしれません。僕はあなたが隣にいてくれる理想の一日を想像することができません。しかし、あなたがいてほしい場所は想像できます。だからあなたを感じる写真だけがここに存在し、あなただけがここにいないのです。寂しいときにいつもあなたを感じさせてくれてありがとうございます。りんちゃんのはじめてを知りたい方におすすめです。kindleunlimitedにもあります。ぜひ。

新しい場所にはもう慣れたよ

いつもの調子でやっているよ

友達もたくさんできて

ただ君がいないだけ

 

新しい場所にはもう慣れたの?

こっちはずいぶん暑くなって

海にも行こうと思うよ

ただ君がいないだけ

 

おやすみ / sora tob sakana (2016) [sora tob sakana] 作詞:照井順政

 

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・キミの制服 (2019年2月7日) [集英社,撮影:細居幸次郎] デジタル限定

https://amzn.asia/d/fOx5s0W

2018年10月18日に週刊ヤングジャンプ制コレ'18』でグランプリを獲得後、リリースされた来栖りんさんにとって初めてのデジタル写真集。ヤングジャンプ本誌のアナザーカット集。

(43p,550円)

 

 雪の中の3シーンと室内の5シーンが相互に、わりかし突然と切り替わる形の全体構成で、えっ!と驚きのリアクションを取らせようというような意図を感じました。良い。冒頭の雪のシーン(1)が表紙と同じスタイリングで、しっかり服を着ていて、スカートの下にも厚めのレギンスで寒さ対策がされていて好き。僕は一面雪景色に立つ水着の女性のグラビアが全く趣味ではないので主題でそうならなくて良かった。(そのようなカットは最後に少しだけ登場します)屋外の雪!白!に対して室内では全体的に淡い感じの色味がとても好みでした。制服やバスタオルは彼女のカラーである青に近く、三つ編みお下げでスクール水着はまるで子猫のような可愛さでした。童顔で華奢な体型なので丸くなっていると特にそう思います。図書館のシーンで恩田陸の小説を手にとっているのは、実際のりんちゃんが愛読しているからなのか、あくまでもただのイメージで青い表紙を採用したのか、ともかく意図があるのかはわかりませんが、川端康成の『雪国』でも良さそうだなと思いました。僕の本棚にある青緑カバーの雪国を思い出したりしました。雪のシーン(2)は温泉で、制服と水着の2パターンの写真がある中でも、僕は制服で掃除用のブラシを握りしめて石の上に立てるカットが最もお気に入りです。膝くらいまではお湯に浸かっていてその良さというか、ここはあまり上手く言語化できないです。ベッドと和室で2パターンの下着を着用されており、笑顔がないところがこのシーンの大きな特徴かと思われます。続いての、分厚い冬ニットを着こなしながらベッドで涙目になるりんちゃんがあまりにも可愛すぎるのでぜひ見ていただきたいです。右隣の上下分割うつ伏せページと合わせて『キミの制服』はこのシーンをベストとさせてください。そして最後の雪のシーン(3)は雪景色に白下着に白ストールに白ニットキャップと白尽くしです。僕の個人的な好みでこの感じの良さはまだあまり理解できていないです。でも笑っていて可愛いからOKみたいなところはある。当然ですね。僕は結局、図書室でメガネの可愛い女の子と偶然目が合ってしまいましたみたいな、本好きには定番すぎるカットがもちろん大好きなので、後ろにぼやけて映る何かの全集を読めないくせにパラパラとめくるふりして一瞬の後ろ姿だけでも眺めてみたかった人生です。

 

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・トクベツな君 (2019年7月4日) [集英社 ,撮影:細居幸次郎] デジタル限定

https://amzn.asia/d/66vZ7wE

前作に続いてヤングジャンプ本誌に掲載後、アナザーカット集としてリリースされたデジタル写真集。

(42p,550円)

 

 制服の細長いリボン、船上での麦わら帽子、体操服でメガホンなどのポイントを掴みつつ、全体的な雰囲気や構成はやや散漫な印象でした。しかし、木陰でアンニュイな表情を見せるりんちゃんと水着の上から謎の服を着て釣りをするりんちゃんがとてつもなく可愛い前半から見応え十分です。『トクベツな君』のベストカットとしてご紹介したいのは、赤の体操服で黄色いメガホンを口に当てながら何かを叫ぼうとするりんちゃんを真正面から捉えたページです。短めでゆるく結いたツインテールが好きです。このシーンではロングパンツとブルマタイプの2パターンのスタイリングがあります。長い方は裾を折ったり、短い方は足が全開になっていたりと、僕が見たいものを見透かされている感じでした。プールのシーンで笑顔を挟みつつ、続いてはオーガニックな雰囲気の部屋のベッドでグレーの下着を着用されているりんちゃんの、自然体を演じた表情があまりにも刺さりすぎました。このシーンは6pですが、作品の満足度として大きく貢献してくれた気がします。何の変哲もない道や駐車場、団地っぽい階段のシーンがラストにあるところも好きです。乃木坂46「扇風機」のMVを見ている時のような感情と言いましょうか。それでも、薄いノースリーブと短いデニムスカートとビーサンで涼しげがあります。やっぱり、この時期のりんちゃんの良さは圧倒的な爽やかさにあると思いました。うだる夏の夜、僕は何度りんちゃんがそばにいてくれたら爽やかな気持ちになるのだろうと思ったことでしょうか。この文章を書いている今が冬だとしても、僕の心はりんちゃんを見ているときに夏へと連れて行かれてしまうのでしょうか。

 

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・Lakka (2019年11月14日) [集英社, 撮影:細居幸次郎]

https://amzn.asia/d/75DfvQm

週刊ヤングジャンプ制コレ'18』の集大成として出版された来栖りんさんのメジャー1st写真集。撮影はフィンランド。絵日記の収録やポストカードなど特典あり。

(132p,2750円)

 

 来栖りんを感じたい。そんな方にまずおすすめしたい写真集が『Lakka』です。書籍情報を読んでわかるようにこれまでのりんちゃんの"集大成"が収められています。題名にもなっているLakkaとはベリー大国フィンランドのリキュールであり、クラウドベリーというバラ科の果実です。さて、フィンランドといえば真っ先に思い浮かべる僕が大好きなジャズドラマー"エドワード・ヴェサラ"の出身地です。彼のいくつかの傑作を生み出した音楽レーベル"ECM"のコンセプト「沈黙の次に美しい音」という言葉を借りるのならば、来栖りんには「愛の次に可愛い存在」とでも言いたくなるほどです。彼の日本での知名度はそこまで高くありませんし、リキュールのLakkaにしてもそうでしょう。沈まぬ太陽、明るい夜、そんな白夜を生み出すフィンランドの地に降り立ったりんちゃんが見せてくれる長く淡い光の数々.....僕はここ日本の深い夜、身体をあたためる少しのアルコールと共に、長い間、本のページをめくることすら忘れていたように思う静けさがりんちゃんの美しさを際立たせます。鹿肉、古都、サウナ、教会、島々...りんちゃんの旅の日記は短い文字が素晴らしかった。スケッチの上手さにも感動。花柄のワンピースからは、遠くフィンランドの自然と戯れているりんちゃんの香りが漂ってくるようでした。深呼吸をして目を閉じればまぶたの裏で微かに感じる光、今あなたはどんな街を思い浮かべているのだろうか。

 

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・だから、もう一度君に恋をする! (2021年6月24日) [集英社,撮影:細居幸次郎] デジタル限定

https://amzn.asia/d/5IxVwZy

約1年半ぶりにジャングジャンプに掲載された来栖りんさんのアザーカット集。復帰作。

(45p,550円)

 

 久しぶりのデジタル写真集ということで急激に大人っぽくなったりんちゃんを見ることができます。風景が表情のムーディーさについていけていないと思うほどでした。かなりセクシーに思える衣装やポーズがあります。ほんのりとグレーがかった髪色(光によってはブラウン)が好き。ストライプのロングシャツ、シースルーの白いドレスなど、『だから、もう一度君に恋をする!』では、その綺麗さに魅了される場面も増え、りんちゃんの魅力をより多くの角度から知ることができるでしょう。大きめの枕を抱えて一糸纏わぬ姿なのではないかと思わせるようなカットが今作のフェイバリットです。面積の小さいセクシーな衣装を見せつけるよりも僕は"こういう"やり方が好みというわけです。ご想像にお任せします。なんて素晴らしい言葉でしょうか。とはいえ最も肌の露出がありセクシーさを押し出されているデジタル写真集はこちらで間違いないと思いますので、お求めの方は参考にしてください。このあたりの段階でビジュアル面での完成度が(もちろん僕の好みに対するハナシですが)凄まじいことになっていまして、正直、お顔を眺めているだけで幸せな気持ちになれます。本当に可愛いです。好き!的な勢いに、ため息が出るような深い幸福感が加わってしまいました。"可愛い"を感じて"苦しい"に接続される理由をわかってもらえるように説明すれば、それはため息の次の段階というわけです。

 

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・りんとして。(2022年9月30日) [KADOKAWA

https://amzn.asia/d/dcKIOGh

グラビアザテレビジョンでの連載『RINGING!』から誕生した、来栖りんさんにとって初めてのフォトブック。

(128p,2420円)

 

 まず初めに、アイドルの"フォトブック"が"写真集"よりも低評価の傾向にある事実は受け入れ難いですが(ここで、そんなことはない!と思わず叫びたがるオタクとは美味い酒が飲めそうです。という話を今ここでこれ以上するつもりもないですが)、26時のマスカレイド解散直前に出版された、彼女のこれまでをインタビューや100の質問形式のテキストで振り返り、親友の峰島こまきさん(ナナランド)とのコラボや雑誌連載の総まとめに加えて、りんちゃんが着たいと思ったドレスややりたかったコスプレまで、もちろん他の撮り下ろし写真も含めて、りんちゃんの魅力が広い視野で伝わる素晴らしい一冊だと思います。アイドルの卒業を見届けたことのあるオタクには高確率で共感してくださると信じていることに、卒業の日が決まっているアイドルに特有のきらめきを見てしまうという感情があります。2023年、来栖りんさんは夢を叶える形で声優として再スタートされました。音楽活動も順調なリリースと言えるでしょう。これからも来栖りんさんの素晴らしい活躍を願い、その姿を少しでも見ることができたら僕にとっての今の来栖りんさんという存在にそれ以上の幸せを感じることはありません。「グラビアザテレビジョン」vol.57に収録された連載『RIN-ING!』の「来栖りん×眠る」回をフォトブック『りんとして。』のベストパートとして挙げたいです。駅、電車、歩道橋、公園...街の中、真っ白な布団と枕に包まれるりんちゃんの寝顔を見ることができます。その中でも最も好きなりんちゃんは、巨大なフラミンゴの浮き輪がプールに浮かび、その上で、いろんな姿勢で眠ったり起きたりする場面です。ピンク色の長い部屋着のまま水に浸かっています。さらにその中でも仰向けで目を閉じて、背中や後ろ髪だけが濡れているような状態のカットに感動しました。これは僕の好みの最も中心にあるといっても過言ではなく、たとえば乃木坂46の筒井あやめさんが制服で同じくプールに入っていたりする写真も、もうどうしようもないほど大好きでした。このテキストをここまで読んでいる読者に音楽オタクがどれほどいるかは想像できませんが、転校生『転校生(*1)』のジャケットを思い出していただくのがはやいでしょう。ここでは水でも"海に飛び込む"より"プールに浸かる"が好きで、無機質なタッチだとさらに僕の好みです。その美しさ、素晴らしさの極地が、ジャズのデュオとしては最も知名度が高く究極の名盤とされているBill Evans,Jim Hall『Undercurrent(*2)』のジャケットとしても採用されたことで有名な、アメリカの写真家Toni Frissellが撮影した写真です。元ネタは、19世紀イギリスの画家ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア(*3)」、そしてその名の通り、シェイクスピアハムレット』の登場人物オフィーリアが川で溺れる前のシーンまで辿ることができます。僕たち人間は水を飲んで生きることができています。しかしその命はなぜか水の中で生きることを許してはくれません。なぜでしょう。ここでは鰓呼吸ができないからなどということを言いたいわけではありません。美しい水は恐ろしいからです。夜、学校のプールに忍び込んだ学生たちがその美しさのご機嫌を伺うように水に触れたりしていると、ふいにそのうちの誰かが水の中に押し倒されて飛沫が上がります。僕の存在しない青春の記憶と結びつけることに成功したところで、このフォトブックのレビューがあまりにも我田引水だとは思われないことを願います。りんちゃんが可愛すぎて苦しい。それはまるで水の中で息ができないみたいで...僕は来栖りんになりたいのだと思いました。

*1 転校生/転校生(2012)

*2 Toni Frissell [Weeki Wachee Spring, Florida] (1947)

*3 John Everett Millais「Ophelia」(1851-1852)

 

---写真集感想 おわり---

 

 僕は来栖りんさんを生で見たことはありますが、会ったことも喋ったこともありません。26時のマスカレイドのライブは何度か見ていますが、その時は吉井美優さんとチェキを撮っていたようです。今はTIFで見た最高の「チャプチャパ」から、そのサブスク解禁時の盛り上がりを思い出したりしています。来栖りんさんのメディア露出は写真集だけではなく、YouTubeには週刊誌のグラビアメイキング動画やメイクチャンネルに出演された動画など、ご紹介したいコンテンツがまだまだ存在しています。今回は写真集(フォトブック)にスポットを当てたテキストだったので、それ以外の紹介は割愛します。また気が向いたらまとめてみようかなと思っています。音楽オタクとして彼女のソロ楽曲のことも話したいです。来栖りんさんの写真の可愛さがこの紹介文で誰かに伝わってくれたら嬉しいなと思います。りんちゃん最高の作品をありがとう。... ... この文章を書いているときに2nd写真集の出版が決まったとのおしらせを耳にしました。おめでとうございます。そして、ありがとうございます。

 

 

TIF 2023.08.05 感想

 ラジオ体操。夏休みだな〜と思った。(夏休み"みたい"だな〜と思った。) 良かった。

 透色の無料Tシャツ企画ナイスだった。新規でもこれ着ていれば気づいてもらえるし、話のネタにもなる。予め物販の場所を自分の足で確認できるのでクタクタな状態でもブースの位置把握に助かった。

 透色のスカイステージ。オレンジ色の新衣装で出てきた瞬間の衝撃。これからも忘れないと思う。高身長のせがわさんがやっていたあの髪型、なんかもう皆さんおっしゃっているように、まさに歌姫という感じを突きつけられました。可愛すぎたのでこの時はセトリ予想のことをほぼ忘れていました。上手の5,6列目くらいにいましたが、心春さんにちゃんと気づいてもらえた。バケハは優秀。暑さ対策としても。「ユラリソラ」「クラゲ」「だけ夏」の超王道・夏の青空セトリ、良かった。透色の楽曲の魅力の軸なんだろうなと思った。

 早めに屋上へついたのでルルネージュも少し見た。ここも良かった。

 削りイチゴがめちゃくちゃうまい。店員さんとの会話も面白かった。「ファンサもらえましたか?」という投げかけに対して、普段”音で”聞かない単語だったので一瞬「?」となったけれど、透色のスカイステージで心春さんに気づいてもらえたことを思い出し「もらえました最高でした」と返した。

 透色の特典会は特殊レギュで、チェキはサインなしトークあり1000円のみ。これはどうなんだろう。良くも悪くもだけど、あのスカイの衣装を見て特典会へ行こうと思ったオタクはたくさんいると思うから個人的には良かった。せがわさんにはいつもと別人くらいのテンションの高さを隠しきれずに衣装を褒めまくってなんか恥ずかしくなるなどした。でもホントに可愛い衣装だった。

 iLiFE、群青の世界、tipToe.、fishbowlの4グループをそれぞれ昼夜2ステージ見られた。このやり方は個人的に大型フェスでの理想的なタイテ組みだと思った。ある程度曲数もあり、いくつかの曲の流れを感じたいグループで効果的。もう少し体力があればsituasionもそこに加わっていた。

 朝のiLiFE、非常に良かった。オタクもまだ全力を出さない(朝ですし)中、テキトーに踊って、テキトーなMIXを入れ、当然のように盛り上がっていた。みんなでわちゃれる楽曲がいくつもあるグループはTIFの運営からも信頼されるだろうな。みんなでしっとり聞ける名曲がいくつもあるグループも同じ。夜は言わずもがなの凄まじさでした。あいすちゃんは遠くからでもめちゃくちゃ可愛い。

 群青の世界の1ステージ目はZepp。ここのグループはこれくらいの広さの室内がとても似合うと思った。低音を出すオケでもなければ、高音でがなるメンバーもいない群青。ふくよかな中音の鳴りが空間をしっかり埋めていた。そこを突き抜ける歌声。一緒に見ていたオタクのフェイバリット「メロドラマ」がとても良かった。2ステージ目は一発目の「群青魂」に尽きる。

 Pimm’s→tip→fishbowl→群青の流れが最高だった。Pimm’sで「キャッチボール」を見れたことはかなりの奇跡だそうで。

 tipの昼帯は夕方前くらいの時間でした。ライブ前の特典会で未波あいりさんから「このチェキのあたしめっちゃ良い笑顔だ..!すごい!」とのリアクションを目の前で見て、とんでもなく可愛すぎた。それもあってか、もちろん最後のTIFということもあり、テンション高めでライブがさらに楽しみになっていた。「2ステージどっちも見るから。頑張って! tipの曲ホントにずっと全部好きなんだよ!」と早口が出てしまいましたが、打って変わってあいりさんはしっとり「うん。全部楽しませるから。期待しておいてね。」と。セトリはInterlude繋ぎの4曲+初披露の新曲「シンガーソングトラベラー」。音も振りもメンバーの笑顔も素晴らしい新曲。大団円というほどでもないけれど、でも確実に”終わり“に向けた渾身の力が込められた曲でした。”かすみ草に…”という歌詞が聞こえてきた瞬間、やだ!やめてくれ!!!!!と泣きそうでした。tip流のあのアウトロ。良いよね。近くにいたオタ友に、「あの歌詞聞きましたやばくないですか?????」と詰め寄り、「泣きました。」との返答。この気持ちを分かち合える人が近くにいて嬉しかった。夜のtipはスカイステージ。ギターロックからチップチューンを経由してギターポップに着地させるようなセトリ。前回のリキッドワンマンの情報解禁の時から心底愛していた「My Long Prologue」というテーマ、これ、僕はかなりの時間練られたものだと感じていた。僕はtipを1期の途中から見始めた。消えかかる線香花火が永遠に続くようなモチーフの楽曲が多く、暖炉の火をただ眺めている時の陶酔感すらあった。2期はまだ消えない火に様々な風を吹かせていくような、3年間の土台を活かすようなモチーフの楽曲が多いイメージ。ポップなアレンジを引いてギターのパートを増やし音量を上げたりする箇所がよく聞こえてくる。圧倒される一曲目でした。2曲目の「星降る」は、これっていつまでもいつまでも夜帯のセトリで超重要なピースになるんだろうなという気持ちしかなかった。さすがにもう何も考えなくても踊れるし、サイリウムふりまくって、夜空がキラキラしてた。眩しかった。ラストの名曲「さくら草」すら、昼に聞いた新曲の前座に思えるくらいだった。TIFのtipは終わったけれど、わたしたちはまだまだ続く!というメッセージを受け取った。

 fishbowlの2ステージは、tipの後、tipの前と、面白いタイテだった。あんまり深いことを考えずに揺れてた。しっかりしている低音。去年のTIFでここを見たオタ友は「fishbowl」の進化がすごかった…と満身創痍の表情で話しかけてきた。その通りでした。2つのステージとも安定感があり、ブレないパフォーマンスに見えた。すごかった。野外が似合う。

 スカイで見たsituasionは楽しかったな〜。変な曲をたくさん持っているグループですが、そこはTIF、安定の強い曲ばかりでした。状況正せました。

 TIF ASIA TOUR 2023 スペシャルライブステージではZeppの後方から双眼鏡で原田珠々華さんをひたすら凝視しました。大好き。ここでは中国語を聞いた。通訳メンバーがいるのマジでかっこいい。

 今回のベストセトリはガンダム前のエアラでした。「フィルムリールを回して」「環状線チルドレン」「檸檬」です。言うことなしの100点。完璧な流れ。ステージが作品として完成してしまった感じもある。その前に同じステージで見たJADEのMCがアツい感じでちょっぴりグッときた。

 遠くから聞こえるJKTの曲。48往年の名曲。さすがでした。みんな知ってるもんね。

 スカイを速攻で降りて見たFES☆TIVEはラストの「おいでませ」のイントロでスマイルの丘の上にいた仲間たちに合流。最高のタイミングだった。エンドレスバージョンでひたすら横移動。疲れと面白さで笑いました。笑っていました。実は透色の特典会の後に本多しおりさんともチェキを撮っており、生で宇宙人と話せて感動していました。チキって水着グラビア雑誌のイベントに参加できなかったので(初めましてでこのイベはないだろと思ったので)、良かった。緑推しね、緑ね、と念を押されました。

 レンタル自転車で特典会に切り込んでいくことでギリギリまでライブを見ていたオタクがすごかった。本人は「使い所次第」と言っていたが、僕もエアラの特典会へ行けた可能性を考えると、オタクのチャリ移動を考慮に入れる運営が今後現れても驚かないだろう。(他のイベントでも)

 そのままスマイルにいてFRUITS ZIPPER。赤のサイリウムを振ってゆらゆら振りコピをやり、あれとかそれとかの名曲を見つつ、良いラストだった。FRUITS ZIPPERを一発屋だと思っていた、正直なめていた、と呟くオタ友二人の言葉が印象的でした。僕も、曲は聴いていて好きだったけれどライブは実際どうなん?と思っていたので、良いじゃん!となった。

 友人の主現場であるばたんキュンとヒヨルナが縁日のみで参加していた。このために来ていたオタクもすごいが、結局そいつとは最後まで一緒に見て回れたのが嬉しかった。エアラを褒めてくれたりも。

 同じ場所でやっていたお台場冒険王のアイスを食べたり、推しメンカラーの謎のお高い飲み物を飲んだりもした。

 初めてワックにハマれるかもしれないと可能性を感じていたKiSS KiSSや、はるるがいるのんふぃく、こまきちゃんがいるナナランを見られなかったのはまあまたいつかで、しょうがないとしても、ドールの透色を見られなかったことは結構痛かった。新曲新メン。うーーーん。でも同時刻にtipも新曲をやっていたのだ。僕の心の主現場で響かせたかったのはtipToe.の音楽だった。それを変えることは難しかった。スカイステージの新衣装を見た時に一瞬だけ心が揺らいだので、それくらい透色も良かったです。ホントに。

 最後にコンビニで買ったご飯を食べつつオタクと軽く駄弁り、帰宅。晴天のTIFは最高でした。

(ラジオ体操前に寄ったお台場で朝からやっている超オシャレ系のカフェ(その時間そこしかやっていなかった)で300円のコーヒーを飲みつつチェキ飯をやりましたが、店内のBGMがDittoで面白かったです。)


持っていって良かったもの
・濡らすと冷えるタオル→トイレに行くついでに濡らして首に巻いておくと歩きながらも涼しくなる
バケットハット→頭が熱いと思うことがなかったし、ライブで気づいてもらえるし特典会でも褒めてもらえる。話題になる。フェスっぽいし。
・凍らせたペットボトルのコーヒー→一呼吸ついて落ち着ける
・長濱ねるさんの推しタオル→持っていく理由を作ってくれてありがとう。チェアマンのお守り。

持っていかなくても良かったもの
・汗拭きシートの予備→そんなに使わない
・ペットボトルホルダー→使わない

 

 

アナザーフェイスブルーレコーズ

 2023年5月4日木曜日、世間はゴールデンウィークも後半で、僕は地面に溢れる人々の足を避けながらスクランブル交差点で青空を見上げていました。
 その日には、友人の主現場であるアイドルグループ「群青の世界」の新体制お披露目ライブを見に行く、そんな予定が決まっており、16時スタートのライブ『アナザーブルー』の前に、”ちょっとめんどくさいけど東京まで行く”という感情を少しだけ薄めて少しだけワクワクさせるために、いつも通り、僕は渋谷のレコードショップを徘徊していたのでした。
 アイドルオタクは(そのラベルは自分もそうですが)、ライブに通っている推しグループのことを”主現場”と言い表します。群青の世界というグループは友人の二人が何年も通っている主現場であり、僕はその日、彼らのおすすめによって初めて彼女たちのステージを生で見ることが決まっていました。
 以前、僕の主現場(?)であるレコードショップ「ディスクユニオン」に友人を連れてきたことはありますが、結果、音楽を一人で見て一人で聴いて一人で発信して、そしておすすめとしてサブスクのリンクを送った方がお互いに良いなと思い至ったわけですが、それにしても僕がアイドルライブに行く理由は依然として、気軽な感情で手頃な価格でオタクをライブに誘ったり誘われたりする機会が多い環境にあると思います。そしてアイドルライブへ行けばたとえ一人だとしても、私だけを見てと言わんばかりの輝きでステージに立つ者に惹きつけられる気持ちさえあればまず楽しさが約束されているように思います。
 早起きで寝ぼけつつ揺られた電車を降りて、ハチ公口からTSUTAYA方面にスクランブル交差点を渡り、少し考えて、やっぱりもう一度信号待ちをして、宮下パークの南側へ歩きました。そこには「Face Records」というレコードショップがあります。
 渋谷の再開発で完成した宮下パークの目立つ場所にあるFace Recordsは、たまたま通りかかった人々が実物のレコード見る、触ってみる、あのパタパタをやってみるという最高の機会を作ってくれていると思います。実際に、僕が何度かここに滞在している時、親子連れやカップルが、最近の流行りとして、おしゃれなアイテムとして、レコードを見て盛り上がっている姿を見かけています。
 そんな場所のレコードショップにこそ掘り出し物はあります。僕は宮下パークに、夏日へと迫る暑さから逃げるために、目の前の涼しさを求めて行きましたが、Face Recordsには何かその先のタイミングを感じていました。ただそれだけの感覚です。渋谷の人混みをかき分けてJohn Coltrane『Interstellar Space』を聞きながら、今日はジャズの中でもこういったサウンドを求めていると。
 そして、Edward Vesala『Nan Madol』を購入しました。
 黒いジャケット、レーベルはECM、リーダーはドラマー、出身はフィンランド。曲名に使われたSeaやWindの文字、これも今聞きたい雰囲気に近い。そもそもNan Madolとは何なんだ。
 僕は十分に期待を膨らませるために、店内の、今日は興味がないジャンルのコーナーを、手元の『Nan Madol』への期待以外何も考えることなくレコードをパタパタさせていました。
 試聴はA面冒頭の30秒ほどで終わりました。パーカッシブなフェードイン、そしてアンビエントで涼しげなサウンドスケープへの展開が確実に見えました。
 Edward Vesalaはレコードという長持ちするメディアに音楽を込めて待っていました。
 一般的に短く儚いものとされているアイドル人生を嘆いて、昨今は、”推しは推せる時に推せ”の考え方が常套句になって久しいですが、アイドルオタクにしても、どんな音楽ジャンルのファンにしても、僕たちはそんなこと言われなくてもいつだって素晴らしいものを探し続けているから心配しないでやりたいことをやってほしいと、個人的にはそう思うこともあります。
 しかし、現在のアイドルシーンはアイドルに比べてオタクが少なすぎる問題を抱えているので、アイドル戦国時代の頃のような大きな流れに乗ることは困難であり、確かに強引な手段や過激な言動が繰り返し必要なのかもしれないです。
 だとしても、そんな過酷な現状からでしか生まれることのなかったオルタナティブなライブ現象を僕たちが目撃しないで、一体世界中の誰が評価するでしょうか。サブスクのチャートや有名なプレイリストを見てください。Spotifyのプレイリスト”Gacha Pop”として評価された超ときめき♡宣伝部「すきっ! 超ver」の功績は大きいのかもしれないです。それでも僕は同時に、YOASOBI「アイドル」の下に、iLiFE「アイドルライフスターターパック」が並ぶような未来だって見てみたいと思いました。それくらい今のアイドルが生み出す音楽に注目してほしいという気持ちがあります。
 Face Recordsがそうであるように、街を通りかかった人に気軽に見てもらえる、知ってもらえる何かがアイドルにもあったら良いなと思います。だから僕は日向坂46の齊藤京子さんを日高屋とコラボしたカップラーメンのラベルで見られることに価値があると信じています。こういった現象は一見地味でも、オタクではない人が見かけた場合に、何だこれはという面白いリアクションを生んでいるのだと思います。彼女が長年の夢を叶えたという意味でも、小さくても何かとコラボをする機会がライブアイドルへもっと波及していけばさらに楽しいシーンになっていくのかなと、想像してしまいます。
 初めましての特典会(アイドルとチェキを撮るアレです)で“青セカ”の”ゆうなちゃん”に「ノリの良さそうなやつキター!」と言われた自分が本当の自分だったのかは未だに信じられません。アイドルのライブには何かがあるという、やっぱりそれだけをいつまでも青く信じた方が良いのかもしれないです。

乃木坂46「黄昏はいつも」が好き

 乃木坂の新作で自分の好みに引っかかる曲があった。「黄昏はいつも」だ。最近もよく聴いている。
 今日は久々におニャン子クラブにでも探りを入れてみるかという気分だったので….結果、見つけた。
 あのグループに「黄昏にキスをしないで」という曲があるらしい。収録アルバムを眺めると「雲の上はいつも」という題名も目に飛び込んできた。
 「黄昏はいつも」は、康の「思い出の焼き増し」か?と存在しない曲を思い浮かべてみたりして、いや今なら「焼き増した思い出」あるいは「肌焼いたような思い出」の方が”ある”かもしれない。
 話は逸れるが、僕は「バンドエイド剥がすような別れ方」という題名がかなり嫌いだった。いくら康の奴隷だとか、康には抗えないだとか、そんなようなことを言い続けて曲をひたすら聴き続けているただのオタクでも、さすがにあれはないと確信している。
 「黄昏(にキスをしないで)(雲の上)はいつも」に話を戻すと、この2曲はおニャン子クラブが1987年にリリースした5枚目のオリジナルアルバム『Circle』に収録されている。内容は2枚組で、26曲の全てが新曲らしい。
 僕は真っ先にけやき坂46『走り出す瞬間』よりも新曲が多いのか…と思い出に籠りたくなった。
 どうやら『Circle』は…”Disc 1は、ソロ・ユニット・卒業生によるオムニバス新曲集。基本的にソロまたはユニット・デビュー順に収録。デビュー時からおニャン子クラブ本体の楽曲の大半で作詞を手掛けた秋元康が作詞をしていない点が特徴。 / Disc 2は、本作リリース時点での在籍メンバーによる新曲集になっている。Disc 1と異なり、全曲の作詞を秋元康が担当。”(wikiより)らしい。
 Disc 1があまりにも気になりすぎる。康作詞してないんだ。
 『Circle』のジャケットはビートルズのあの、通称ホワイトアルバムのあれを参考にしているようで、あのあれがどれだけセンセーショナルなモノだったのか、想像することが簡単すぎるほど最強のアルバムという事実に今更文句を言う人はいないだろう。2枚組であることまで共通している。そんなことをやっていたのか。同じような現象が世界中で無数にあるのだろうけれど。
 康だって昔のアルバム(写真(ジャケット))を見返すことだってあるだろう。オタクはいつものことだ。
 僕はまず、最近のライブアイドルで、airatticのアルバムのジャケットを思い出した。こっちはブラックアルバムだった。
 次に、昔、坂道オタクのTwitterで”単色アイコン”なるものが流行っていたことを思い出してしまった。この曖昧な世界でハッキリできるのは己の推しメンくらいだ。だけどDDも楽しい。色々な曲を聴くと楽しい。
 最後に思い出すことは特になし。

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黄昏はいつも

黄昏はいつも

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「孤独とタイヨウ」の話。少しだけ『透明ドロップ ミュージックアワード 2023』の感想。

 僕は透色ドロップ「孤独とタイヨウ」という曲が好きで、この時から聴いていました。

“イントロ3ループ目の6度転調からスケールをなぞるピアノ(DEF♯GA)が大サビ後のコーラス部ボーカルメロ(降りそそぐ,いつまでも)で一語一音で繰り返されたら、アウトロとその全音転調ではメインになってイントロやサビのFGAG~を食って裏テーマで終わるの綺麗すぎだろ...透色の孤独とタイヨウの話です…” (自分のツイート)

 理論とか音色とか、フレーズとかテーマとか、そうやって言えることはたくさんあっても、照れ隠しの御託だなと今では思います。機会があり、今年の3月から透色ドロップをライブで見始めました。瀬川奏音さんはこんなことを発信していました。

“孤独とタイヨウはね、この曲を一番表現できるのは私だ、一番理解してるのは私だって気持ちでやってる  気にしぃで前に出るの苦手で営業できなくてアイドル向いてないかもだけど、捨てたかった人生も誰かの役に立てるなら、こんな私だから救える人がいるなら表現者になりたいって思ったから” (瀬川奏音さんのツイート)

 例外はたくさんあれど、アイドルの音楽は歌唱者が作編曲を手がけることを稀と言って良いでしょう。作られたもの背負っているというか、それを自分なりに解釈して届けているというか、そういった役割の素晴らしさを強く感じるからこそ、歌われることに価値があると思っています。

 セガワさんの熱血ツイを本気なんだと思えた理由は、僕だってこの曲が大好きなんだという烏滸がましくも同じくらいの大切さを感じているからに他ならず、今回の『ミュージックアワード』の投票コメントに自分が伝えたい言葉を密かに込めてみました。

“引越しの日の朝に聴きました。

ここに置いていかなければ進めないと思う感情があり、カーテンの隙間から刺すあの西日を、これからはもう見ることのない未来として思い出します。

誰かが残した”限りない温もり”に、僕は、孤独と太陽の間に存在する不思議な関係性を静かに感じています。

それはオタクとアイドルでもあり、太陽こそ孤独に輝き、また、孤独も太陽のように輝いているのだと、そう信じさせてくれた音楽こそ「孤独とタイヨウ」です。ありがとう。

行ってきますと、あの時そう言えて良かったです。” (「孤独とタイヨウ」への投票コメント)

“孤独とタイヨウの投票コメントで尽くせる限りのポエジーを込めたらステージで読み上げられてしまった....年ベスの恥ずかしさと嬉しさとで爆発するかと思いました….” (自分のツイート)

 家族でも友達でもSNSの言葉でもない応援がほしくて、そうじゃない関係性のひとつが音楽にしても、さらに特典会で会ったこともライブで見たこともない誰かが歌として遠くから、どれだけ狭いライブハウスからでも伝えようとしてくれている気持ちの音楽に背中を押されたかった。「孤独とタイヨウ」を聴いた引越しの日の朝に、家のドアをガッチャっと押して青空が見えた時に、今日だってこの家の中に夕陽がさしこむのだろうな、僕も違う場所からでもその夕陽を見ているはずなのに、あの部屋だけは空っぽで、それが寂しいのか、むしろ自分がいない分、ここにはまた寂しさとは違った静寂があり、続いていくのだろうという孤独への賛美がありました。

 セガワさんは”オフィス街で行われるライブ”について先日のショールームで、自分に似合わない街が息苦しいんだろうなと翌日を憂鬱に語っていました。友人がスーツを着て働く中、彼女はアイドルで自立していて(インスタのストーリーにこれでも結構頑張っているよって書いてあった)、その、少し落ち着きながら身に染みているような姿に、僕は、そうだよなと、あの歌を、目の前のステージから聞こえる歌声で噛み締めました。

 最後に、今回のライブにおける全メンバーの好きなところや印象的だったことを書いてこの文章は終わりです。

 

花咲りんかさん

 MCでのリアクションが好き。オタクの可愛い〜という反応、甘やかしパワーでよりいっそう可愛らしく輝くりんかさんのダンスになった瞬間のストイックさ、力を入れる部分のわかりやすさ、伝わりやすさ、がどこにもブレずにまっすぐ届いているんだろうという感覚でした。

 

佐倉なぎさん

 罰ゲームでのセリフ後の長い沈黙。現場では体感15秒くらいあったと誇張しておきたいくらい。謎の自信と期待感が好き。あとこまかいレス。会話が大好きな人だ...と思いました。投票コメントを読んでくれてホントにありがとうございました。

 

見並里穂さん

 「ぐるぐるカタツムリ」のありがたみを語った姿が好きです。こういうところでしかできないから。アイドルだから。という発言。アイドルでやりたいこと、まだまだたくさんあるんだろうなと思った。それらを形にしてくれそうという圧倒的なバチバチのMCサポート。素晴らしすぎる…

 

梅野心春さん

 これは特典会で話したことがあって、いつもダンスが凄まじく良い。超しなやかで、角がなく、ユルさに振り切りはしない意識?からの厳しさがあるように思える。最近好きな曲で迷わず1曲を即レスしていたところ、カッコよかった。次会ったらブクガの話をしたい(インスタで聴いてるって言ってた)

 

天川美空さん

 ダイナミックに見えた。広い意味でもこの子がいるだけでステージの可愛さの大きさ(枠)を決めているんだろうな〜という感じだった。ツインテールや前髪ぱっつんなどのスタイル、身長や発言のギャップがうまく作用しているような。めっちゃ面白い子だ〜と思う。

 

瀬川奏音さん

 誕生日のあれ見たよとか、コメントのあれまあそうだよねとか、特典会でリアクションがもらえて嬉しかった。昨今は様々な芸術で、感情のないAIが作っているのではと言われることもありますが、僕はやっぱり歌っているセガワさんが絶対にそこにいてくれていることへ好きだと言いたい、と思った。

GWアイドルソング備忘録2

 先日、友人の主現場"ヒヨルナ"が出演するライブへ行った。タイムテーブルからいくつかのグループを適度に見、彼の推しメンの特典会にも参加した。私は、このグループで好きな曲を考えるのならばシャララ一択だろうと思っており、それが最近のライブではあまり披露されないということを知っていた。

 川瀬ひとかさんは熱いアイドルだった。私はその日、このライブに来てよかったなと、シャララを歌うヒヨルナを見て思った。だから彼女に、良かったですと、音源では聴いていたシャララがライブでも見られて良かったですと伝えた。

「嬉しい。でも音源の加工された自分の声があんまり好きじゃないんだよね。またライブで聴いてほしい。確かYouTubeにライブ映像があるからそれを見てほしい。」

 基本的にアイドル自身でコントロールできない音源の加工処理を突きつけてきた彼女の言葉からは不思議と希望を感じた。だからライブで聴いてほしいって、そんな熱い説得力があった。

 私は今後「シャララ」の音源を聴くことがあるのだろうか。嫌がっているものを好んで消費する趣味はなくて、だからこそ、嫌々だとしてもその事実を自分の中に留めておいてくれているアイドルに、本当にありがとうと思ってしまっている。

 その日のライブで一番良かった曲は4864.「爆誕ヨワムシ's」だった。フリークのことも知っていく必要がある。とっかかりができた。ゆるい感じが良かった。そんなわけで最近はフリークの曲を聴いている。

 「推すっきゃないヤイ!」という曲もあり、これはほとんど「わたしの一番かわいいところ」だった。ウソだろ。今年もヤマモトショウさんが常に正しいアイドル界隈になりそう。楽曲の好みでは最近刺さることが少なく寂しくも、日本音楽著作権協会への関わり方に期待を込めて正しさを応援していきたい。

songwhip.com