ねむねむでぼやぼやなSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band

あまり強い意志で寝る気もなくなんとなく寝たり起きたりを繰り返したりしているなかで、しかしまあそこそこ眠気はあり、そういえばこんな中途半端な感覚くらいで聴くのが良い音楽はないのか...とりあえずなんか聴いておきたい...と惰性で思い、そういえばあんま得意じゃないなと思い出し(苦手なコトは意識しがちで)ビートルズのサージェントペパーズの中間部(Getting Better~Good Morning Good Morning)を再生してみた。

私はこの部分の魅力があまりよくわからなくて、そこまで強い意志で拒否反応を感じるとかそういうことも特にないけれど、なんかわざわざ時間を取って聴くのなら微妙な退屈さを想像しちゃって別のアルバムを選んでしまうな、というような感覚で(アビーロードとかホワイトアルバムとか、あとヘルプも結構好き)、コンセプトアルバムなのに通して聴くことが本当に少ない。

ところがこれまでのように自分のなんとなくの感覚を信じて(信じるとかいう感覚も微妙なくらい眠いが)音楽を再生してみたら一気に引き込まれた。

脳はぼやぼやなのに想像のチューニングがピタッときて、音から世界が浮かび上がってきた。

それは妙に明るい真夜中のテーマパークをさまよっている世界だった。

あの微妙な退屈さは電飾の隙間に広がる無限の夜空だったということになる。

お酒を飲んで酔いがまわりそれが覚めていった時を思い出すとおそらくサイケデリックの下り坂はさらに空っぽなものなのだろうと恐ろしくなる。「Good Morning Good Morning」を聴いてその時はそう思った。

私が今作りあげたこのテーマパークは次にこのアルバムを聴いたら更地になっているのかもしれないと思った。

 

追記:公開1分後タイトルがLonelyじゃなくてLovelyになっていることに気づきましたがなんかかわいいのでそのままにしてみます。眠い。

追記:翌日の朝、この一連の流れに嫌な感じがありタイトル修正。